今回は階段のリフォームです。
木造住宅の階段にも、様々な種類があります。
今回の階段は、踊り場まではまっすぐで、踊り場にも段差があり、そこから回って数段上がる階段です。
いわゆる「折り返し階段」と呼ばれるタイプですね。
写真は2階の廊下から撮影しています。
私がお師匠様に教わったのは「行って来い階段」という呼び名でした。なんとも方言的な呼び方ですが、他県などの地域で通じるのか謎です。
ちなみに、折り返さず一方方向に上がる階段は「鉄砲階段」と呼ばれています。語源が知りたいところですね。
話がそれましたが、今回のお仕事のきっかけは踊り場にありました。
階段は30ミリほどの無垢材を踏み板として使ってありますが、踊り場は通常の床と同じ工法で、根太(ねだ)を組んでフローリングを貼ってあります。
そして、このフローリングに目には見えない内部損傷がありました。
つまり、歩いているとやわらかくへこむ部分があります。
よく「根太が腐ったんじゃないか?」との相談を受けますが、大半の場合においてフローリングの内部損傷が多いです。
(やわらかい部分が30センチ以上の広範囲であれば根太も疑います)
一般的なフローリング材は、薄い木材の積層構造(つまりベニヤ板)ですが、強い衝撃を繰り返し受けることで、板と板の間の接着剤が切れてしまうことがあります。
多いのは12ミリの厚のフローリング材ですが、接着剤が切れてしまえば「4ミリ程度の板を重ねただけ」と似た状態となりますので、踏んだときにやわらかく感じます。
方向を変える踊り場ですので、おそらく一番踏む場所が損傷したのでしょう。
私も損傷部分を伺う前に上がってみたのですが、上がるときには分からず降りるときに気づいたので、やはり日常的に踏まれる箇所のようです。
それだけであれば、踊り場の床を貼り替えて完了。となるのですが、「そもそもこの色が気に入らない」とのこと。
というわけで、踊り場だけでなく階段部分もリフォームすることになりました。
廊下のフローリングは、明るいナチュラル系の色のフローリングにリフォームされており、階段もこの系統の明るい色にリフォームしたいとのことでした。
というわけで施工開始ですが、現時点ではまだ完了していません。
完了後に続きを更新しますのでお楽しみに。