2012 年 4 月 のアーカイブ

長府石油ボイラー[修理] 福岡市早良区N様邸

2012 年 4 月 19 日 木曜日

お客様より「警報の表示が出て、お湯が出ません」と電話がありました。

 

お伺いして確認したところ、エラーコードのP4が表示されていました。

機種はKIBF-325SAGで2000年製の長府製作所の石油ボイラーです。

エラーコードP4は『混合弁異常』です。

まず中を確認しましょう。

基板にある混合弁のコネクターを抜いて、混合弁の抵抗値をテスターで計測したところ、やはり正常な値を示しませんでした。

エラーコードの表示どおり、混合弁の異常のようです。ごくまれに基板側の故障もあるので、確認は大事です。

 

 

混合弁は基板の裏側にありますので、まずは基板を外します。

で、水を止めて電源を抜きます。

 

出ました。これが混合弁です。これが故障している部品ですね。

3カ所のクリップでとめられています。ボイラーがコンパクト化されてからは、こういった部品の取替は手が入らないこともあって苦労します。

今回もなかなか外れなくて大変でしたが、周囲にキズをつけないように慎重に進めました。

 

 

新品の混合弁です。末端部分のフタが欠品しているじゃないか!と思ったら、注意書きの紙が同封されていました。

『内部でふさがれていますので、このままお使いください』とのこと。

なるほど。安心しました(笑)

古い混合弁jは真鍮製か砲金製のようですが、新しい部品は樹脂製です。

 

水を通して電源を入れます。蛇口から給湯配管に入った空気を抜いたら試運転を行います。

エラーコードは消えて正常に出湯しました。

 

長府の石油ボイラーは、製造終了しても11年間は部品を供給しています。今回のボイラーは2000年製ですが、2003年まで製造されていた機種ですので、まだ部品供給が可能で、故障しても修理可能です。それに、エラーコードが表示される故障については素早い対応が可能で、サービスショップとしてもありがたいことです。

N様、ありがとうございました。

 

 

 


階段リフォーム[木工事] 福岡市早良区K様邸 2/2

2012 年 4 月 18 日 水曜日

階段リフォームの続きです。

完了後の写真です。前回の記事の写真と同じようなアングルで撮ってみました。
かなり印象が変わったのが伝わるでしょうか。

踊り場のフローリングを明るい色のもので貼り増し、まずはお悩み解決です。

さて、順を追っていきましょう。

まず、踏み板に厚さ3ミリ程度の板を貼ります。
これはノダというメーカーの階段リフォーム用建材です。

本来は階段の両サイドに「側板」にも同色の建材を貼るのですが、今回の場合は踊り場が通常の床組ですので、巾木との色が合わなくなることを考慮して側板はそのままでいきました。

貼り付ける踏み板には、厚手の両面テープがつけられていますのでサイズを合わせたら貼り付けるだけのカンタン施工です。
(とはいえ、サイズを合わせるのが大変ですが・笑)

次に蹴込板です。こちらは市販の両面テープとネダボンドを使って貼り付けます。

踏み板の鼻先は別の部品を取り付けます。さすが「リフォーム用」と謳っているだけあって、よく考えられています。
インパクトドライバーでしっかり締め込みます。

段鼻部材と踏み板の境目は、樹脂の滑り止めで隠します。
パチンパチンとはめこんでいく感じで、容易にははずれないでしょう。

さあ、これで完成です。

2階の廊下との取り合い部分もキレイに仕上がりました。

既製品のリフォーム用建材は、なかなか融通のきかないものが多く、今回のような少し変則的な階段には使えないことが多いのですが、うまく工夫してお客様にも満足していただくことができました。

K様、ありがとうございました。


階段リフォーム[木工事] 福岡市早良区K様邸 1/2

2012 年 4 月 14 日 土曜日

今回は階段のリフォームです。

木造住宅の階段にも、様々な種類があります。

今回の階段は、踊り場まではまっすぐで、踊り場にも段差があり、そこから回って数段上がる階段です。

いわゆる「折り返し階段」と呼ばれるタイプですね。
写真は2階の廊下から撮影しています。

私がお師匠様に教わったのは「行って来い階段」という呼び名でした。なんとも方言的な呼び方ですが、他県などの地域で通じるのか謎です。

ちなみに、折り返さず一方方向に上がる階段は「鉄砲階段」と呼ばれています。語源が知りたいところですね。

話がそれましたが、今回のお仕事のきっかけは踊り場にありました。

階段は30ミリほどの無垢材を踏み板として使ってありますが、踊り場は通常の床と同じ工法で、根太(ねだ)を組んでフローリングを貼ってあります。

そして、このフローリングに目には見えない内部損傷がありました。
つまり、歩いているとやわらかくへこむ部分があります。

よく「根太が腐ったんじゃないか?」との相談を受けますが、大半の場合においてフローリングの内部損傷が多いです。
(やわらかい部分が30センチ以上の広範囲であれば根太も疑います)

一般的なフローリング材は、薄い木材の積層構造(つまりベニヤ板)ですが、強い衝撃を繰り返し受けることで、板と板の間の接着剤が切れてしまうことがあります。

多いのは12ミリの厚のフローリング材ですが、接着剤が切れてしまえば「4ミリ程度の板を重ねただけ」と似た状態となりますので、踏んだときにやわらかく感じます。

方向を変える踊り場ですので、おそらく一番踏む場所が損傷したのでしょう。
私も損傷部分を伺う前に上がってみたのですが、上がるときには分からず降りるときに気づいたので、やはり日常的に踏まれる箇所のようです。

それだけであれば、踊り場の床を貼り替えて完了。となるのですが、「そもそもこの色が気に入らない」とのこと。

というわけで、踊り場だけでなく階段部分もリフォームすることになりました。

廊下のフローリングは、明るいナチュラル系の色のフローリングにリフォームされており、階段もこの系統の明るい色にリフォームしたいとのことでした。

というわけで施工開始ですが、現時点ではまだ完了していません。

完了後に続きを更新しますのでお楽しみに。